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建物が傾く、「不同沈下」をご存知ですか?
最近、日本各地で地震が多く発生しています。
家を建てる際に、「地盤沈下」のことを不安に思われる方は多くいらっしゃることと思いますが、「基礎工事」や「地盤改良」を行うことで、沈下への対策とすることができます。
たとえば出雲市灘分町の辺りは、毎年1㎝ぐらい地盤が沈下しているそうですが、そういった場合、「ベタ基礎」という床一面を鉄筋コンクリートと一体化させる基礎づくりをすれば、家全体が水平に下がるため、傾くことがありません。
一方で「布基礎」は、「ベタ基礎」と比較して建物が軽く作れるので、沈下量自体は減るのですが、耐震性が劣り、家の傾きや歪みにつながる恐れがあります。
上の写真は、お施主様に、「地盤改良」と「杭打ち」の説明をするために作られた模型です。地盤の強さに応じて、スポンジの硬さを変えてあります。
硬い地盤の上に家を建てた場合は、当然安心です。古民家などはこうした硬い地盤の上に建てられていますが、造成された土地などでは、盛土の上など、異なる硬さの地盤の上をまたぐように家が建つことが起こりえます。
そうすると、地盤が硬いところと弱いところ、それぞれの沈下量に差が出ることで家が傾く、「不同沈下」という現象が起こります。そのようなことにならないために、「地盤改良」を行うわけです。
「表層改良」や「柱状改良」など、個々の地盤の状況に応じた地盤改良工事を適切に行えば、上の写真のように不同沈下がなくなり、安心です。
(余談ですが、地震に強いからといって建物の壁倍率を上げすぎると、今度は基礎に大量な力がかかるため、注意が必要です。鉄筋量を増やし、基礎も高くするなど、構造計算による確認が必須です。さらに、壁のバランスも大切。無理をした空間造りは、ねじれによる倒壊を招くからです)
上の写真が、着工前の地盤調査の様子です。その結果を見て基礎を設計しますので、ご安心ください。模型にも実際に触ってみて、「不同沈下」がどのようにして起こるのか実感してみてください。
ぜひ、お気軽にご相談ください!