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垂直・水平・平行、よし!

これは私が住宅の現場管理に入るときの口癖でした。

昔は、大工が墨付けをして柱などを刻みそして棟上げをする。

その頃は職人の半分は20歳前後で、いわゆる「見習い生」でした。

経験不足からくる寸法間違い(ヒューマンエラー)が時折発生したもので、それを事前に発見し、前に進めるのを止めて修正したものです。

見習い生でもお金はもらっていましたので、責任は重大でした。

現在は寸法を間違えることは「プレカット」と言いう機械で加工しますので、平行が歪むことも無いし、高さも右と左が違うことがありません。

今はコンピューターにエラー表示が出ますので、入力段階でチェック済みになります。

昔は、2~3㍉も寸法が違うと脳が違和感を覚えたものでした。

変だなと思い、寸法を確認すると、ほとんど「垂直・水平・平行」の何かがくるっていました。

技能士の試験は、原点方式でした。

100問中50問正解しても、残りの50問を間違えた場合、マイナスされるのです。  50点-50点=0点になるのです。

もし分からない場合は✖を書かずに提出する。 ✖が無ければ50点はもらえます。

現場では、「知らずにやってしまいました」と言う前に「聞く」。  そうすればミスは発生しない。

今でも現場に入ると「垂直・水平・平行」を見てほくそ笑んでいます。

リフォームやリノベーション物件は築年数が古いので、まだまだ気が抜けません。

「垂直・水平・平行」が基本です。

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