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Tさん
FAMILY
今回のSTORYデータ
島根県松江市、築27年60坪の実家を高性能住宅へリノベーションし、4世代が同居するTさん家族の暮らしについて伺いました。
DATA | |
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家族構成 | 夫婦、こども2名、親夫婦、祖母 |
築年数 | 27年 |
居住年数 | 1年(2021年12月竣工) |
建 物 | 木造2階建て/60坪/ |
施工内容 | 外壁・断熱改修、耐震補強、一部減築 水まわり、LDK、プライベート空間を一新 |
工事期間 | 6ヶ月 |
VOICEs
きっかけは?
「子どもの小学校入学を機に住まいと家族のこれからを考え同居提案」
ご主人:以前はアパートに住んでいましたが、長女が小学校に上がるタイミングで家をどうするか考え始めたのがきっかけです。子育てや家族の今後についても考えて、妻の両親に同居を提案しました。
ご両親:築27年、ちょうど家のあちこちに傷みが出始めてリフォームを考えていたところだったので、せっかくならみんなが暮らしやすいよう思い切ってフルリノ―ベーションすることにしました。
持田建築に決めた理由は?
「高性能住宅体験会で温かさを実感」
ご主人:建具屋に務めていて、もともと持田建築の家づくりはよく知っていたので、リノベーションするならここしかない!と、すぐに社長の顔が浮かびました。施工技術の高さや、意匠性の良さもわかっていたのでイメージしやすかったですね。
お父様:今まで家の中が寒かったので、とにかく温かくしたいと床暖房を希望しましたが、社長に「住宅性能が良いので、家中どこにいても寒くないから必要ない」と言われて。最初は半信半疑だったんですが、実際に住んでおられる家を見に行って、入った瞬間の温かさにとても驚きました。本当に快適な環境が実現できると確信できたことが決め手となりました。
住まいへの要望や意識したことは?
「みんなが住みやすいことを一番に考えた」
お父様:間取りに関して強い要望はなかったですが、高齢の母がいるので生活しやすい配置にしてもらうこと、仏壇が置ける和室を作って欲しいことを伝えました。
お母様:同居するにあたって、主人と話したり知人の家を参考に色々と考えましたね。1階と2階で分ける二世帯住宅が良いのかなとか、都度思うことは伝えましたが、最終的には娘夫婦の考えを尊重し、間取りは全てお任せました。
ご主人:4世代7人が同居するので、みんなが住みやすいことを一番に考えました。誰かが不便な思いをしないように、それぞれの要望を偏りなく反映できるようバランスを意識しました。
工事中大変だったことは?
「アパートの仮住まい、荷物の移動も一苦労」
お母様:私たちが住みながらの工事は、生活が不便になり費用も多くかかるということで、一時的にアパートへ引っ越しました。
約6ヶ月の仮住まい生活となり、家の中を空っぽにするため家財道具や洋服など全てを移動させるのは大変でしたね。不要なものは廃棄し、その他は親戚の家で預かってもらいました。アパートの家賃や諸費用はかかりましたが、最小限で済むように工期を計画してもらいました。
工事中は、ほとんど毎日主人と現場を見に行きました。少しずつ出来上がっていく様子が楽しくて、通ううちに職人さんとも親しくなりましたよ。ずっと見ていたので、完成した時の驚きは無くなっちゃいましたが、思い出になりました。
出来上がりはいかがですか?
「家族がつながるちょうどいい距離感」
ご主人:1階にLDKと小上がりの和室、水まわりといった共有スペースと祖母の部屋を。2階にそれぞれのプライベート空間を設けました。なるべく要望を通してもらったので、出来上がりに満足しています。
ご両親:リビングの居心地が良くて、家族が自然と集まってきます。朝夕、必ず全員でご飯を食べますし、それ以外の時間もしょっちゅう一緒に過ごしていますね。
就寝時に各自の部屋へ解散という感じで、お互いのプライベートは守りつつ、家族団らんを楽しめるところが良いですね。
奥様:子育ての面でも安心できて、両親にはいつも感謝しています。
「夢だった親子クッキングが叶った」
奥様:子どもと料理やお菓子作りをするのが夢だったので、キッチンは天板の広い対面キッチンにしました。休日には娘と並んでクッキー作りを楽しんでいます。
お喋りを楽しんだり、スタディコーナーにもなるので、家族のコミュニケーションが深まります
お母様:ダイニングに面した土間は、家族のセカンド玄関にもなっています。買い物からすぐに荷物を運べたり、家族の帰宅や来客がすぐにわかるのでとても使い勝手が良いですね。
土間には、記念として子どもたちの足形を。
提案はいかがでしたか?
「イメージしていた理想の空間に」
奥様:どんな空間にしようか、いろいろ考えましたが、インテリアコーディネーターさんが私の好みを細かく聞いて提案してくださって、理想の空間に仕上がりました!なかでも寝室横に設けたフリースペースはお気に入りの空間です。
今まで住んでいたところは、全体的に白っぽい壁でおとなしい雰囲気だったので、アクセントクロスに憧れていました。自分の中では思い切ったチョイスをしたかな?と不安もありましたが、資料をたくさん用意してもらったので、イメージが湧きやすく安心して決めることが出来ました。
他にも照明器具やスイッチ、室内窓など、こんな感じにできますか?と聞くと、予算の中で可能なものをいろいろ教えてくださって、親切な提案が嬉しかったですね。
設計のポイントは?
「要望と現実とのすり合わせが大切」
持田:最初、ご主人が考えておられたプランは玄関や水まわり、階段の位置をがらりと変えるというものでした。ただ、そうすると見えない部分に余分な費用がかかってしまいます。そこで予算とのバランスを考え、現況をうまく活かしながら要望が叶う間取りをご提案しました。
リノベーションは、新築と違って建物の輪郭が決まっています。我々から見れば、構造的にできることとできないことが明確なので優先順位をつけやすく、設計に迷いが少ない点は良いところですが、現況からお客様に理解してもらうためには丁寧な説明が必要です。
今回は、ベースのプランから3回程度の大きな変更と細かな調整を数回繰り返しました。要望を反映した図面と合わせて、それに伴う費用の比較根拠も提示し、お客様が納得できる答えを導き出すことが大切です。
結果的には、駐車場を確保するために建物の一部を減築しましたが、60坪という比較的大きな家だったので、要望を加味した上で、7人家族が無理なく住める間取りが完成しました。
「動線が交差しない工夫が必要」
持田:同居の場合、一番に考えるのが動線計画です。
それぞれの生活動線を想定して、お互いの動線がぶつからないよう配置を工夫しました。また、長年住んでいると体が家に馴染んで、いつもの動きが染みついてしまうものです。特に年配の方は、間取りが大きく変化するとストレスを感じることもあるので注意が必要です。
こちらの家で玄関や階段の位置を変えなかったのは、このことも理由の一つです。水まわりについては、動線だけでなくコストを抑えるという意味でもなるべく動かさないことがポイントです。
「可変性のある空間設計」
持田:2階の主寝室は将来のことを考え間仕切りを設けず、ゆとりのある造りにしました。だいたい10年のスパンでライフスタイルが変化するので、都度必要な用途に対応できるよう予備スペースも設けています。子育て期が終われば、子ども部屋は納戸にしても良いでしょう。
実際の住み心地は?
「一年中快適!電気代も下がって良いことづくし」
お父様:冬に入居しましたが、やっぱり温かかったですね。また夏も涼しく、エアコン1台で一年中快適に過ごしています。
お母様:冷房も暖房も効きがすごく良くて、来客時には皆さんが驚かれますね。
以前は、冬にファンヒーターも使っていましたが、今はエアコンだけです。灯油代もかからないし、手間や置き場に困ることもなくなったので、いろいろなストレスから解放されたのも良かったですね。
お父様:何より良かったのは光熱費がどんと下がったことです。ガス代や灯油代が不要になり、電気代は一番高い時でも39,000円くらいで今年の6月は21,000円でした。世の中の電気代が徐々に上昇していますが、60坪の家に7人暮らしでこれは凄いと思います。
暮らしが快適になって、家計も助かって良いことづくし。実際に自分たちが住んでみて、住宅性能の良さをあらためて実感していますし、良い仕事をしてもらったなあと技術力の高さにとても満足しています。
STORYはつづく
リノベーションを通して感じたことは?
「家づくりをきっかけに、家族のこれからを一緒に考えることができた」
ご主人:リノベーションで家族みんなが住みやすい家に、という要望が叶って満足しています。快適に暮らせていますし、こうやって同居したことで子どもの面倒をみてもらったり、助かる部分も大きかったです。
また、家を考えることをきっかけに、夫婦はもちろん妻の両親とも話し合うことができ、お互いの考えを知ることができました。まずは自分たちの想いを伝えることが大切で、スタートはそこからだと思います。今のことだけでなく先のことも想定しながら、どんな暮らし方をしていきたいか、みんなの意思を確認することで安心して家づくりに向かうことが出来ました。
ご両親:ここには、もともと私の親世代が建てた家があり、27年前に建て替えました。
私たちもそうしてきたように、世代がつながって一緒に住むのが理想だったので、同じように考えてくれたことが嬉しかったですね。93歳になる母も孫たちとの生活が楽しいようで、いつも嬉しそうにリビングへやってきます。毎日みんなで賑やかに過ごせて幸せです。