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86年ぶりのリノベーション
総本山一畑薬師(一畑寺:島根県出雲市)の開基堂-屋根-リノベーションが終了しました。
実に86年ぶりです。
昨年12月中に「瓦葺き替え工事」は終了していましたが、「宝珠」の製作が終わり、無事取付が完了しました。
古い物は、職人技が光る、銅と真鍮で製作されていました。
瓦葺きは半永久に持つと言いますが、実際には30年ぐらいで手直しをしてサスティナブルに使用しなければなりません。
なぜなら、下地の「木材の腐食」や、使用している「鉄くぎ」の腐食や、「土」その物の粘着力が落ちてしまいます。
また、台風などで物が飛び瓦が割れたりもします。
今回もその割れから雨が入り、シロアリが付いていました。
そこは「住宅」でも同じで、毎年春には屋根の点検をされる事をお勧めします。
特に台風の後には瓦が飛んでいないか、割れていないかを確認してください。
木材は濡れただけでは腐りません。直ぐに乾けば大丈夫。
それを半月も放置されると腐朽菌が発生し、やがて白蟻が付きますので、ご注意ください。
人間が住む「住宅」に比べ、「神様・仏様」のお住まいは、煮炊きなどで水蒸気を出しませんし、風通しも良くされていますので、長持ちします。結露が発生しないので長持ちです。
住職の仕事は「住むこと」が仕事です。
毎日お経をあげたり、建具を開け、雨が降れば閉める。
線香をたくことで、仏像様や建物を虫から守っています。
地味な仕事ですが、本堂や仏像を守る大切な仕事です。
住み続けることが一番大切のようです。
※完成法要は、4月23日(日)、10:00受付~13:30終了
薬師本堂と開基堂で執り行われます。