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昔は土台が無かった?
昔は建物の重量は、飛び石基礎(玉石基礎)に伝えられ、垂直荷重を地中に埋められた2段目以降の大きな基礎石(1m×1mぐらい)に荷重を負担させ、地耐力を確保していました。
そんな建物はぐらぐら揺れはしますが、倒れません?。 まるで鳥居のようです?。
現在の鳥居は、足元をコンクリートなどで固める事が多いので、一見強そうに思えますが、石が先に折れて崩壊したり、慣性の法則が働かず、転倒してしまいます。
足固め(あしがため)は柱と柱の間に切り込まれた繋材です。
柱と柱の間隔が上下同じになり、建物が垂直になります。
框と言われる玄関框は、化粧表しの足固めです。
足固めはその真下にコンクリートの基礎がありませんので、RCの構造床のような働きがあり、布基礎やベタ基礎のような基礎全体で荷重を受け、接地圧を減らす事は出来ないので、昔の人は1m角の石を置いて、さらに固く突き固めたり、そもそも岩盤を選んで建築しています。
現在のように杭打ちが無い時代は、地盤選定が一番重要だったと思います。
私の周りの神社仏閣は、標高20m地点で地盤の良い所に建っています。
ですので、津波にも地震にも耐える安全な場所に建っています。
より便利な平地を選ばずに、先人たちが少し小高い場所を選んだように、我々も地盤そのものを選ぶべきでしょう。
暮らし安いからと言って、一地域に集中することなく、広く散らばった生活をもう一度考えてみて欲しいです。
田舎暮らしはもってこいだと思います。
最近の地震に寄せて。
( ↓ 柱をコンクルートで挟む事により耐震補強した様子です)