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石垣の裏は大穴だった!
「温故知新、先人たちは偉かった」
観音堂の基礎の横を掘ってみたら、2mも下から基礎がありました。

恐らく石垣を作りながら基礎も同時に作った事と思います。
バックホーも無い時代にこんな深く掘れませんからね。 また大型車が通る道も無いですからね。 山寺なもんで。
だから、お堂本体が移動もせず下がりもせず長い年月を耐え抜いているのだと思います。
今回は石垣の横で作業してましたが、大穴が出てきました。
石垣の裏が部分的に土が流され空洞になっていました。
コンクリートの土間を撤去する事も出来ずに思案していましたが、
その穴から真砂土を水締めしてみました。
2トン車5台が流れ込みました。
長い年月をかけて雨水が土を溶かしてしまったようです。



この石垣の穴から溶けて出たのかもしれません。
そこで先人たちがすごいのは、たとえ石垣が崩れても、お堂は崩れないという事です。
なんせ石垣の裏が空洞でも建物はビクともしていないからです。
今回、館長から口酸っぱく言われたことは、「100年持つようにして下さい」です。
屋根はチタン葺き、基礎補強、床面剛性は更に強化、大丈夫だと思います。
屋根や床は断熱補強されてますので、快適さも良くなっています。
大変気合の入った工事をさせていただきました。
落慶法要は10月です。
是非お参りに来てください。
