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建替えや大規模リノベーションで、里山附近の宅地で地盤改良した現場はありません。
それは、元々あった地盤、あるいは山を切り開いて作られた宅地は、長い年月をかけて圧密が終わっているため、地盤沈下がほとんどありませんでした。
古民家を選ぶとき、「築何年」と言いますが、すなわち、その土地も「その年数」前から存在していたという事です。 当たり前ですが、そんな昔の人が安全だろうと思い選んだ土地なのです。
大昔の人の土地探しの条件は、まず水があるか? 井戸でもいいです。
次に田畑があるか。水が引けるか?を確認し、そこに家を建てたのです。
加茂町のOB様の家では裏山に先祖が何十メートルも横穴を掘り、そこから水を引いておられました。
どんな干ばつの年でも水が枯れたことが無いと大切にされていました。
「終の棲家」選びには土砂災害、水害が起きた事はないか! などを一番最初に調べます。
現在はハザードマップで、その予想が出ていますので、出来るだけその範囲は避けたいですね。
今年、今市で中古物件を買われた方で、床下換気口用の止水盤を付けた所があります。
最近の線状降水帯が発生すると、一気に道路が冠水し、換気口の穴上5㎝は水が来るようになり、大変不安になっておられました。 不動産屋さんがその事実は告げられなかったようです。
以前にも書いたと思いますが、出雲の北山の社寺は標高20m地点にほぼありました。
おそらく、一番安全な高さだったと思います。
これ以上高くなると登るのが大変な「山寺」となり、お参りが減る限界だったと思います。
先日は23年前に建て替えた新築住宅ですが、まったく地盤が動いた形跡がありませんでした。 建て替えるとき既に50年は経過していましたので。 当然安全ですよね。
逆に、出雲平野は1㎝/年、下がると言われています。 お客様の中にはそれを自分で橋桁から測量されていて、本当に20年で20cm下がり、田んぼの用水路が使えなくなったと言っておられました。
東京の高度地区は2㎝/年、だとTVで言っていました。 高層ビルのせいで岩盤ごと下がるようです。
などなど土地探しは慎重にしましょう。
便利さだけでなく、地形も考慮しましょう。
↑ 松江方面 日の出
↓ 出雲平野方面