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木綿街道の旧長崎医院はケヤキの柱だった!
出雲平田木綿街道の交流館の建物は当初の設計は鉄骨でした。
それを歴史が好きな人たちが色々調査され、せっかくの建物を解体処分せず、古民家として残すべきだと運動をされました。当社も古民家をよく手掛けていましたので、その建物の調査依頼を受けました。
その建物は「旧長崎医院」として使われていましたが、空き家になってからは、町内のごみ置き場と遊園地になっていました。前庭はブランコや滑り台があり、砂や土が沢山入れられ、基礎石が全部埋まり、柱元も土で埋まっていました。
しかし、ほとんど腐れやシロアリがついていませんでした。
何と「柱」の材質が「ケヤキ」の木で出来ていたのです。
ケヤキは水にも強くシロアリも付きにくく、そして強度も物凄く強い材木です。
そんな木で殆どが建築されていたので、報告書は「再利用可能」としました。
もっとも屋根は以前に雨漏りで腐ったようで、鉄板葺きに直されていましたので、その後の不朽は止まっていたので、屋根などの躯体も使用可能でした。
実際の工事では分解して古材採用・新築として工事され、旧長崎院の歴史が受け継がれました。
現在は、木綿街道のシンボルとして、「本石橋家」と並んで「木綿街道交流館」として利用されています。
研修棟も増設され、食事もできますので「木綿街道交流館」にぜひお越しください。
(写真は平田本陣のケヤキ大黒柱)