事例紹介 Casestudy
リノベーションポイント
もとは築150年の古民家。この物件に巡り合ったお施主様は「てっきり全部壊して、一から新築するものだと思っていた」とのこと。現況調査と耐震診断の結果、地盤・躯体ともに良好であると評価し、費用をかけて壊すよりも、と当社のすすめにより完全スケルトンのフルリノベーションに。基礎から床・壁を一新し、家事導線を考えた機能的な間取りへと大改修を行いながらも、生活スペースを一階のみに絞ることで、限られた予算の中で高性能な住環境を実現。古民家とは思えない、一年を通じて快適に過ごせる住まいへと生まれ変わりました。
<こだわりポイント>
・ほぼワンフロアのLDKの中には、小上がりの畳スペース(和室)を配置。そこにデスクカウンターを造作して、ご家族の気配を感じながらのワーク&スタディーコーナーに。
・梁や煤竹、建具など、元からあった古材を、その味を活かす形で各所に配置。暮らしながら、アンティークへの趣味が広がるお住まいに。
・仕上げの壁塗りは、お施主様ご自身の手で。「コストカットにもつながったし、何より家に愛着が湧きました」
Before
木造2階建て、瓦屋根と土壁に田の字型という、典型的な農家づくりのお家でした。元の家主様によって解体が検討されていましたが、お施主様をご案内したところ、求める条件と見事に合致。見た目の傷みはあっても、古民家は造りが丈夫なため、改修は十分に可能です。新築を含めて考えられていた「広い家に住みたい」というご希望を、古民家のリノベーションによって実現することができました。